予備校と塾
中学受験を専門とする学習塾と、大学受験をするための予備校などの、大きな違いを述べるとすれば進路指導という部分が最も適切であるという風に言えるでしょう。
当然のことながら、今現代では大学全入時代などという風にも揶揄されることもあるように、ほとんど全ての人が希望すれば大学に入学することができるようになってきた、という風に言われており、どんなにレベルが高い高校でもどんなにレベルが低い高校であったとしても、そこに勤めている教員は、生徒が大学に受かるための生徒指導についても十分な知識があるという人は多いという風に言ってしまっても良いかもしれません。
しかし、その一方で中学受験の場合などでは小学校の中に中学受験を専門に進路指導を行うことができる人材はほとんどおらず教員の中には、中学受験に否定的な見方を持っている人もいるかもしれません。
このように大学受験と中学受験の大きな違いの一つとして挙げられるのは、先生が十分な知識を持っていないケースがよくあるという風に言われるわけです。教員側の目方から話せば、小学校などでは生徒指導などで時間を割かれたり、全ての科目を教えるなどの手間や苦労から逃れることはできないため、生徒一人一人の将来のこと、つまり進路について気を配る余裕がないというのが現状であるとも聞いたことがあるような気がします。
それに加えて小学校の中に、中学受験の指導なども持ち込んでしまったりすれば、失敗に終わる可能性もあるという風に言ってしまってもいいかもしれません。
大学受験では大学に入ってから主体的に学ぶ学生を育てるという意味で、早いうちから進路指導などを行う場合もあるわけですが結局のところこのようなケースでは大きな差が出てしまっているという風にも言わざるを得ません。